ミスを隠してしまってどうすればよいか悩んでいる方におススメの記事です!
結論:ミスはバレます。1日も早く報告するのが得策です。
正直な話、仕事上のミスを隠したことがないという人は、どれくらいいるのでしょうか?
例えば、メールを送る際、宛先を間違えてしまったケース。もしCcやBccに上司や同僚はを含めておらず、社内の誰にもバレていないような状況であれば、間違えたお客様には謝罪して、そのまま会社に報告しない場合等があります。
その他、打ち合わせの日時を勘違いして覚えており、遅刻しそうになったけど、開始時間ギリギリで間に合ったようなケース。
ミスには違いないのですが、遅刻したわけではないので、特に誰にも気付かれていないということで、誰にも言わない場合など。
このように、ミスというものは日常的にいつでも起こり得るものですが、ミスを隠しとおせることは可能なのでしょうか?
ミスをバレずにやり過ごすことが可能かどうか、確認していきます。
それでは見ていきましょう!
ミスを隠す心理とデメリットは?
ミスを隠す理由
ミスを隠す心理はなぜ働くのでしょうか?
ミスを隠して、このまま黙っておきたいという気持ちが働くのは、自分を守りたいからです。例えば、以下のようなものがあります。
- 自分の評価に響くから
- 立場上、周りに示しがつかないから
- 叱責を受けるから
上記の状況になると、自分にはマイナスの結果になるので、持っていたもを失いたくないという思いから、ミスを隠そうします。
そしてもう一つの心理としては、「大したミスではない」と自分のみで判断してしまうことです。
「こんなミスをしたことを上司や同僚に知られたくない」「ミスを修正するか、このまま黙っていればバレるようなことではない」と自身を正当化します。
しかし、ミスを隠すことは、結果的に自分を守れなくなることに繋がります。
ミスをしてしまった本人からすると、ミスの大小に焦点を当てがちなのですが、会社や上司からすると、「ミスを報告しないこと」そのものを問題視します。
ミスを隠し、それがバレてしまった場合、結果的にミスを報告することより問題になります。
ミスを隠すことは、自分にとっても周りにとっても良いことはありません。ミスは誰でもするものですし、ミス自体は必ずしも悪いことではありません。大切なのは、ミスを素直に報告し、適切に対処し、同じミスを繰り返さないことです。
ミスを隠すデメリット
ミスを隠すデメリットは、以下のようなものがあります。
罪悪感による精神面の圧迫
ミスを隠すと、「いつかバレるかもしれない」という不安を感じるようになります。仕事中だけではなく、休日にも思い出し、罪悪感に苛まれます。
特に、ミスによって実害が発生してしまっている場合、「なぜこうなったのか?」と調査が進むことになります。
皆が原因の調査をしている中で、「原因は自分にある」にも関わらず、黙っていることで、精神的に相当追い詰められます。
このような状況が数日続くだけでも、心身の健康に悪影響を及ぼします。
ミスを隠すことで被害が拡大する
ミスを隠すと、まず会社として状況の把握に時間がかかります。
本来であれば、すぐ対応することで被害を最小化できていたにもかかわらず、ミスを隠すことで被害が拡大する恐れがあります。
よくあるケースとして、会社のPCや携帯を紛失してしまい、報告せずに自分で探そうとするものです。毎年どこかの企業で発生しています。
紛失したことの発覚を恐れ、なんとか自分で捜索するのですが、数日や数週間かけて探してみたものの、結局見つからず、会社にようやく報告します。
会社としては紛失してからすぐに報告があれば、PCや携帯のデータを遠隔で消去(ワイプ)する処置ができるようにしているかもしれません。
仮に悪意のある第三者に拾われ、中のデータが盗まれてしまった場合は、失くしてしまった本人だけではなく、会社そのものへの信頼が崩れ去ります。
特に個人情報の漏洩は非常に問題となりますので、最悪の場合は損害賠償を請求される恐れもあります。
同じミスを繰り返す
ミスを上司に報告することで、ある程度の叱責は覚悟しなければならないかもしれません。
ただ会社としては、同じようなミスが起きないようにするため、防止策など何らかの対応を取るはずです。
ミスを隠している場合は、当然ながら会社としての対策は何も取られません。
そのため、同じミスを繰り返してしまう可能性があります。
以上のように、ミスを隠すデメリットは大きく、かえって状況をより悪化させてしまうことがわかると思います。
ミスは誰でもするもので、ミスをなくすことは人間である限り不可能です。
ミスをなるべく減らす努力や対策は必要ですが、重要な点はミスを速やかに報告することです。
ミスはなぜバレるのか?
顔や態度に出る
ミスを隠したつもりでも、普段から接している周りの人からすると、いつもと違う感じですぐ分かってしまうものです。
ミスを隠す人は、以下のような特徴があると言われています。
表情が硬い
ミスをすると、まずは表情に出ます。ミスをしたことで動揺すると、顔がこわばり、不自然な表情になります。
特にミスを隠そうとしている、ということは嘘をついていることなので、話していても目を合わせなくなったり、目が泳いだりします。
口数が減るか、極端に話し始める
ミスを隠した場合、話すことでボロが出てしまわないよう、通常より明らかに口数が減ることがあります。
逆に、聞いてもいないことを饒舌に話し始める状況もあり得ます。
いずれも嘘をついたときに人が取る行動の典型パターンです。
ログからバレる
ミスはログからもバレる可能性が高いです。
ログには、誰が・いつ・どのタイミングで何にアクセスしたか、操作したかということが分かる情報で出力されます。
そもそものPC等の操作ログを取得する目的としては、何か問題が発生した際に、どのような操作が行われていたか確認が可能となり、そこから原因を特定することができます。
また、従業員に対しては、ログを取得・監視していることを共有することで、PCの不正利用や情報漏洩などの問題を未然に防ぐ、「抑止力」としての効果もあります。
大半の企業では、社員のPCや携帯電話の使用状況を監視するために、ログ監視ツールやサービスを導入しています。
そのため、ミスを隠そうとしても、ログからバレる可能性が高いと言えます。
ミスの証拠を消すと犯罪になる?
ミスの証拠となるログがあるのであれば、そのログを消してしまえばミスがバレないのでは?という点について回答します。
まず、ログを消すことは、状況によっては犯罪になる可能性があります。例えば、以下のような場合です。
不正アクセス禁止法
正式名称は「不正アクセス行為の禁止等に関する法律」ですが、「不正アクセス禁止法」として知られています。
権限を持っていない者が不正に取得したIDやパスワードの情報を利用して、PCなどの電子機器にアクセスした場合に処罰する法律です。
他人のPCや携帯電話等の電子機器に許可なくアクセスすることは、不正アクセス禁止法に違反します。罰則は、3年以下の懲役または100万円以下の罰金です。
器物損壊罪
ログを物理的に消去するために、他人のPCや携帯電話等の電子機器を故意に破壊することは、器物損壊罪に該当します。
罰則は、3年以下の懲役または30万円以下の罰金です。
証拠隠滅罪
自分や他人が犯した犯罪の証拠となるログを消すことは、証拠隠滅罪に該当します。
罰則は、3年以下の懲役または50万円以下の罰金です。
以上のように、ログを消すために実施される行為(不正アクセスやPCの破壊)は、犯罪に当てはまる恐れがあります。
また、ログ自体はPC上にのみ残っているわけではなく、ログを管理するサーバに別途保管されています。
つまり破壊行為をしてもログを完全に消すことはできませんので、全く無意味な行為と言えます。
また、「フォレンジック」と呼ばれる調査・分析技術があり、フォレンジックの専門家によって、消去したはずのログが特殊な技術やツールによって復元することも可能な場合があります。
どのような場合でもミスを行った証拠を隠し切ることはできません。
まとめ
最後にまとめです。
- ミスは誰でもするもの。隠そうとせずに速やかに報告しよう
- ミスを隠すことで、心身の健康面に影響が出る、同じミスが繰り返されるなどのデメリットがある
- 会社にとって、ミスをすることよりミスを報告しないことが非常に重大な問題となる
- ログを消すなど、ミスを隠し切ることは不可能であり、また犯罪となる恐れがある