マルチタスクが苦手な方におススメの記事です!
結論:本来、人間にとってマルチタスクが不可能であり、その人の能力ではない
「マルチタスクが苦手」という人は、周りからおそらく以下のような評価をされていると思います。
- 仕事が遅い
- 仕事を振りにくい
ビジネスパーソンとしては、仕事のスピードが遅いというのはかなり致命的ですので、なんとかしたいという方も多いのではないでしょうか。
しかし、マルチタスクができないからといって、自分を責めたり、劣等感を抱いたりする必要はありません。
実は、マルチタスクは、人間の脳にとって非常に負担が大きく、生産性やクオリティを低下させる可能性があるのです 。
この記事では、マルチタスクが苦手な人でも、シングルタスクという作業方法を使って、効率的に仕事を進めることができることを紹介します。
ぜひ、この記事を参考にして、自分に合った作業方法を見つけてみてください。
それでは見ていきましょう!
マルチタスクが苦手な人の特徴とは?
マルチタスクができない人の特徴は、以下のようなものがあります。
- 集中力が続かない
- タスクの優先順位がつけられない
- 課題を完了するまでに時間がかかる
これらの特徴は、マルチタスクが人間の脳にとって非現実的であるという理由とも関連しています。
人間の脳は、同時に複数のタスクに対して注意を向けることができず、タスクの切り替えに時間がかかり、ミスが増える傾向があります。
また、マルチタスクはストレスや疲れの原因にもなります。
マルチタスクが苦手な理由とは?
マルチタスクが苦手な理由は、人によって異なりますが、一般的には以下のようなものが挙げられます。
複数のタスクを短時間で切り替えられない
マルチタスクを行うときには、タスク間の切り替えが必要ですが、これには脳の処理能力や注意力が必要です。 しかし、人間の脳は、同時に複数のことに集中するのが苦手で、切り替えにも時間がかかります。
そのため、マルチタスクを行うと、作業効率が低下したり、ミスが増えたりする可能性があります。
完璧主義的な傾向がある
マルチタスクが苦手な人は、物事へのこだわりが強く、完璧主義的な傾向があることがあります。
そのため、一つのタスクに対して細部まで丁寧に取り組みたいと思い、他のタスクに手をつけられないことがあります。 また、融通が利かず、臨機応変に対応できないこともあります。
パニックになりやすい
マルチタスクを行うと、脳が過負荷になり、パニックになったり、イライラしたりすることがあります。
以上のように、マルチタスクが苦手な理由は、脳の仕組みや性格や気質などに関係しています。
しかし、マルチタスクが苦手なことは、能力がないこととは関係ありません。
マルチタスクが苦手な人でも、自分に合った作業方法を見つけることで、効率的に仕事を進めることができます。
マルチタスクは、なぜもてはやされた?
そもそもマルチタスクであることが、なぜ優秀という風潮になったのでしょうか?
マルチタスクは、一度に複数の作業をこなすことができるという能力で、仕事や生活において効率的であると考えられてきました。
マルチタスクがもてはやされた理由には、以下のようなものがあります。
情報化社会の影響
インターネットの普及により、情報量が爆発的に増え、情報の入手や発信が容易になりました。 これによって、多くの情報に同時にアクセスしたり、複数の人とコミュニケーションしたりする必要性が高まりました。
そのため、情報を効率的に処理するためには、マルチタスクが必要だと考えられるようになりました。
私が社会人になり始めた2000年代から、既にマルチタスクという言葉を聞くようになっていました。
競争社会の影響
グローバル化や少子高齢化などの社会的な変化により、仕事や学業において競争が激化しました。 これによって、多くのことを同時にこなし、成果を出すことが求められるようになりました。
そのため、多くのことをこなすためには、マルチタスクが必要だと考えられるようになりました。
以上のように、マルチタスクは、情報化社会、競争社会の影響によって、効率的で有益な能力としてもてはやされるようになりました。
しかし、マルチタスクには、生産性の低下や脳への負担などのデメリットもあることが分かってきています。
マルチタスクによるデメリットは?
マルチタスクによるデメリットは、以下のようなものがあります。
生産性が低下する恐れがある
マルチタスクは注意力を分散させることがあり、各タスクの質が低下する可能性があります。
また、タスクを切り替える際に発生するロスタイムや思い出し時間も、トータルで見ると作業効率を落とすことになります。
キャパシティオーバーに陥りやすい
多くのタスクを抱えると、業務量が増加し、限界点を超えてしまう場合があります。
その結果、期日に間に合わなかったり、ミスを起こしたりするリスクが高まります。
それぞれのタスクの期日が近いと、余計に限界に追い込まれます。
精神的に追い込まれやすい
多忙な状況やストレスは、メンタル面に影響を与える可能性があります。 マルチタスクを行うと、脳に負担がかかり、疲労や不安、イライラなどの感情が生じやすくなります。
気持ちの切り替えがしづらい
マルチタスクでは、作業によって異なる気持ちや態度を切り替える必要があります。 しかし、それがうまくできないと、作業に集中できなかったり、コミュニケーションに支障が出たりすることがあります。
マルチタスクが苦手な場合の対策は?
マルチタスクによるデメリットを回避するためには、以下のような方法が有効です。
シングルタスクを細かく実行する意識を持つ
シングルタスクとは、一つのタスクに集中し、次のタスクに取り掛かる前に一つのタスクを終えることです。
シングルタスクのメリットは、一つのタスクに対して集中して業務を効果的に進められること、高い生産性を実現できること、ミスが減ることなどです。
本来、人間はマルチタスクに向いていません。
より正確に述べると、人間は一度にマルチタスクを実行していませんし、できません。
つまり、マルチタスクをやっているように見えているだけで、実際は1つの作業から次の作業へと、細かく切り替えているだけです。
人間の脳は、シングルタスクとして1つのことに集中するようにつくられています。
人間はマルチタスクを本来できない、という考えに切り替えることが大切です。
最初から完璧を求めず、6割できたら一旦完成していく
マルチタスクを抱えていると、一つ一つのタスクを完成してから進めていくと、期日に間に合わない可能性があります。
そうするとパニックに陥りやすいので、まずはクオリティよりスピード重視です。
最初から完成することにこだわらず、6割程度できたら一旦完成とみなします。
こうすることで気持ちに余裕ができるので、以降は重要度や緊急度に応じてタスクを切り替えることができます。 緊急度と重要度の軸で優先順位を決める方法や、時間を区切って時間内に終わらせることを意識する方法がおすすめです。
タスクを切り替える際に休憩し、頭を切り替える
これによって、集中力を回復し、ミスを減らすことができます。 また、気持ちの切り替えに時間がかかる人は、慣れている作業でシングルタスクを行うことも効果的です。
タスク管理ツールを使って、タスクの進捗や状況を一元管理する
これによって、タスクの漏れや抜けを防ぎ、効率的に作業を進めることができます。 また、タスク管理ツールを使うことで、同僚や取引先とのコミュニケーションもスムーズになります。
これらの方法は、マルチタスクをシングルタスクにシフトさせるという考え方に基づいています。
つまり、一つのタスクに集中して取り組むことで、効率的に仕事を進めることができるということです。
まとめ
最後にまとめです。
- 人間はマルチタスクを実際やっていないし、できない
- シングルタスクを細かく切り替える意識が重要
- 一つ一つのタスクを完璧に仕上げることにこだわらない
- スピード重視で、6割完成で進める