転職のタイミングは何月が良いのか？転職市場の動向を知っておくべき理由

結論から言って、転職活動を始めるタイミングは何月でも大差ありません。

企業の採用ニーズが高まる時期、というのは確かにありますが、求人数に多少の増減はあったとしても、転職活動に有利・不利な影響を及ぼすほどのものではない、と過去の転職活動から感じます。

最も重要なことは、自分で「転職する！」と決断したのであれば、しっかりと転職活動をやり切ることです。何月が有利だから、といってダラダラ行うことはおススメしません。

転職活動を初めて、１，２か月程度で終わることはもちろん可能なのですが、かなりレアなケースと考えましょう。
そもそも、書類選考を突破する確率が30％程度と言われていますので、応募数が少なすぎても多すぎてもうまくいきません。やはり20社程度の応募は必要と考えます。

20社程度応募して、かつ地に足のついた転職活動を行うとなると、転職活動期間としては3か月前後で行うことがベターです。

そうしますと、転職活動期間に3か月前後はかかるという前提でスタートするので、絶対とは言えませんが、転職活動を始めた月によって、おおよそ何月頃に入社している、という計算を立てることができます。

この点については、在籍中の会社からボーナスをもらってから転職したほうがお得といえるでしょう。
というのも、在籍中の会社で支給されるボーナスの場合、査定期間を全て満たして勤務しているので満額のボーナスが支給されます。
また、査定期間中の業績も考慮されて、ボーナスにプラスαの上乗せがあるかもしれません。

一方、入社して最初のボーナスは、査定期間を満たせていないケースが多いです。 3月決算の企業であれば、前年10月～3月を夏のボーナスの査定期間に、4月～9月を冬のボーナスの査定期間としている場合が多いと思います。
1か月か2か月、早く入社したからといって、満額ボーナスは望めないでしょう。何より、入社して最初の1年目で高い評価をいきなり得るのは難しいものです。プラスαの上乗せも期待できないので、転職する前にボーナスを満額支給されることがお得と言えます。

夏のボーナスの支給時期は6月から7月が一般的ですので、ボーナスを受け取ってから退職の意思を示すためには、おおよそ4月か5月には転職活動をスタートしておくのが良いでしょう。
冬のボーナスは12月に支給されるのが一般的ですので、この場合は10月頃からスタートしておくのが望ましいです。

理由として一つあるのが、「昇進・昇格」です。
3月決算の企業では、一般的に4月を昇格時期にしていると思います。そうすると、年明けには自分自身が昇格するのか、しないのか、ある程度見えてきます。
「今回昇格しないのであれば、転職しよう。」このきっかけで転職活動を始めるパターンを、周りでも複数見てきました。昇進する見込みがあれば、転職活動を抑えることもできるので、ボーナスを支給されてから、在籍中の職場の状況を見ながら動くのも良いと思います。