外資系企業に興味のある方におススメの記事です!
外資系社内SEを7年やっていた経験からお伝えします。
結論:日系企業と極端に違いはありません
実際、極端ですが私も入社前は以下のイメージを持っていました。
- 英語が飛び交っている
- すぐクビになる
私だけではなく、多くの方も「英会話スキル必須」「実力主義」のイメージを持たれているかと思いますが、こと社内SEの場合は「そんなことはなかった。」と言えます。
そのあたりの誤解を解いていきたいと思います。
それでは見ていきましょう!
外資系企業とは?
まず、外資系企業とはどんな企業を指すのか、確認しておきましょう。
外資系企業の明確な定義はない
外資系企業は以下のような企業を指します。
- 外国の企業が日本に進出して、設立された企業
- 外国の企業と日系企業が共同で出資して設立された企業
- 外国の企業が日系企業を買収して設立された企業
外国企業が日本に作った会社の場合は、その外国企業の文化や雰囲気が色濃く出ていますが、共同出資や買収された作られた会社の場合は、関連する日系企業の文化が強く残っている場合もあります。
一般的に外資系企業のイメージは、GoogleやAmazonのようなBig Techと呼ばれる外国企業が日本に設立した会社ではないかと思います。
いわゆる”GAFA”ですね。
Google(Alphabet)
Amazon
Facebook(Meta)
Apple
4社のBigTechを総称してGAFA(ガーファ)と呼びます。
外資系企業にまつわる誤解(英語できない、すぐクビになる)
次に、最初に挙げた外資系企業への極端なイメージが誤解であることを説明します!
誤解1:英語が飛び交っている⇒日本語を話す外国人も多い
英語での会話は必須ではない
外資系企業で働いている社員同士は、すべて英語で会話していると思われるかもしれませんが、実際はそんなことはありません。(社内公用語を英語にしている企業もあるので、それは別ですが。)
外資系とはいえ、日本で設立された会社なわけですから、働いている社員も日本人のほうが多いです。
また、外国人の社員も在籍していますが、日本で働く外国人は、片言の場合もありますが、日本語を話す方も多いです。そのため、普段働くうえでのコミュニケーションは、日本語で問題ありません。
ただし、本社側とのやり取りは、基本的に英語で行われる
外資系企業で働いている限り、本社とのやり取りは必ず発生します。オフィス内でのコミュニケーションは日本語で問題ありませんが、本社側から指示を受ける、こちら側から報告を行う、などの業務があり、これらは基本的に英語で行われます。
マネージャークラス(課長職)以上の役職の場合は、英語が話せることが必須になります。管理職ではない、スタッフクラス(一般職)の場合でも、最低限、英語でのメールのやり取りは発生すると考えてよいでしょう。
全く英語できません、という人はさすがにいないです。
英語の読み書きができないと、スタッフクラスでも苦しいです。
なお、英語の必要性や英語力を上げる方法については、別記事で紹介していますので、ご参照ください。
誤解2:すぐクビになる⇒外資系企業でも、日本の労働基準法が適用される
外資系企業のイメージとして、その日にクビを言い渡され、荷物を箱に詰めてオフィスを出る、というようなものがありますが、そのようなことはできません。
日本で設立された外資系企業でも、日本の労働基準法が適用されるためです。解雇に対して神経質になる必要はありません。
ただし、頻繁ではないが、退職勧奨や降格処分となるケースはあった
ただし、私が働いてた外資系企業でも、実質クビに近いような処分がなされているケースがありました。実例として見ていきましょう。
退職勧奨が行われたケース
社内SEではなく、別部門の同僚だったのですが、彼はスタッフクラスでも英語力が非常に高く、いわゆるペラペラでした。ただ上司との折り合いが悪く、上司の指示どおり動かず、頻繁に反発していました。
彼のそのような動きが上司との間だけで完結している間はよかったのですが、影響が部門にも波及し始めると、しばらくして彼は辞めることになりました。後日聞いた話では、退職勧奨が行われたということでした。
スタッフクラスでも退職勧奨を受けることは実際にあるということですね。
成績不良で部長が降格⇒退職したケース
別のケースでは、ディレクタークラス(部長職)の人が、部門の成績が悪化したことを受け、ディレクターからマネージャーに降格を言い渡されたことがありました。彼女はその後、自ら退職されていました。
私も日系企業でも長らく勤めていますが、規程上では存在するものの、実際に降格処分を受けたことを見たことがありません。
余程のケース、ということになると思いますが、外資系企業では、結果に対してよりシビアで、上位職であるほど、十分な結果を出し続ける必要があるということでしょう。
誤解もあるけど、日系企業とスタンスが異なる点は理解しておいたほうが良いですね。
まとめ
最後にまとめです。
- 外資系企業は「英会話スキル必須」「すぐクビになる」イメージがあるが、誤解である
- ただし最低限、英語の読み書きができるレベルは求められる
- レアケースだが、退職勧奨や降格処分が発生するケースはあった