転職エージェントを複数使うかどうか迷われている方におススメの記事です!
結論:非公開求人に応募することは重要なポイント。複数の転職エージェントを併用することがおススメ
結論から言って、転職エージェントは複数利用することがおススメです。
私のケースですが、別記事「転職は落ちて当たり前?【転職4回で年収1000万を実現した体験談】」で私の転職活動実績を紹介しています。
過去4回の転職活動で、いずれも転職エージェントから転職支援を受けていましたが、
単独のエージェントだけにお願いしていたことはなく、いずれの転職活動も複数のエージェントを併用していました。
なぜ複数のエージェントを活用したほうがいいのか、その理由は主に以下の通りです。
- 各エージェントしか取り扱っていない非公開求人があるため
- 転職エージェントはそれぞれ特色や強みがあるため、異なるエージェントを併用することで、他のエージェントがカバーしていない求人に対応できる
非公開求人は、転職エージェントに申し込まないと、原則応募できません。
私のケースですが、過去4回のうち3回は「非公開求人」によって転職しています。非公開求人に応募することは、転職活動を行う上で、とても重要です。
非公開求人の場合、応募が殺到することはなく、企業は応募者の情報をじっくり吟味できます。
また、企業は転職エージェントに求める人物像を伝えています。
エージェントは応募者と企業との間に入り、お互いにマッチする確率を上げてくれるのですね。
また、転職エージェントに複数申し込むことで、単純に紹介される企業数が増えますので、母数が増えることにより、最終的に内定を得る数も増やすことが想定できます。
ただ、やみくもに「数打ちゃ当たる」では、非効率です。同じタイプのエージェントでは、同じ企業を紹介されることも多くなってきますので、様々な企業の求人をチェックできる、という意味では、タイプの異なる転職エージェントに応募することがおススメです。
今回は、転職エージェントのタイプを「総合型」「特化型」「地域密着型」の3つに分けて、それぞれの特色を説明します。
実際に転職活動を行う際は、これら3つのタイプのエージェントを活用するのが良いでしょう。
それでは見ていきましょう!
転職エージェントの3つのタイプ
総合型 転職エージェントとは
総合型の特徴と、代表的な会社
総合型の転職エージェント会社の特徴は主に以下の通りです。
- 扱っている公開・非公開求人数がケタ違いに多い
- 扱っている求人は、第二新卒から、管理職・ハイクラスと様々で、その分対応している年齢層も20代~50代と幅広い
- 地方都市での転職もカバーしている
また、総合型を代表する転職エージェント会社は、「リクルートエージェント」と「doda」です。
総合型のメリット
圧倒的な取り扱い求人数
リクルートエージェント、dodaで取り扱っている求人数ですが、2023年8月時点で以下の通りです。
転職エージェント会社 | リクルートエージェント | doda |
---|---|---|
公開求人数 | 約43万件 | 約20万件 |
非公開求人数 | 約32万件 | 約4万件 |
いずれも求人数は20万件を超えており、他の転職エージェントとはケタが異なるほど、圧倒的な求人数を扱っています。
採用する企業側としても、より多くの申込者を対象にできる、ということと、完全報酬型で求人を出すだけだと費用が掛からないので、大手2社のどちらか、もしくはどちらにも求人を出している、というケースが多いです。
20代~50代まで幅広い世代に対応
また、リクルートエージェントとdodaの場合は、どの年代の転職活動にも対応している点です。やはり、圧倒的な求人数がそれを可能にしています。
年齢を考慮する必要がないので、どの年代で転職活動を行っても、この2社は候補になります。
私の場合ですが、20代と30代、それぞれの転職活動で、最終的にはリクルートエージェントとdoda経由で入社しました。どの年齢でも対応しているのが強みですね。
複数の地方都市にキャリアカウンセリングの拠点をもつ
また、リクルートエージェントとdodaのどちらも、キャリアカウンセリングの拠点を複数の地方都市に配置していますので、地方での転職もカバーしています。
ここまで見てきて、言うなれば「万能型」ですね。リクルートエージェントとdoda の両方、もしくはどちらかには申し込みしておきましょう。
総合型のデメリット
大手2社のキャリアコンサルタントは、一人で多くの申込者を担当している
大手の2社は、とにかく取り扱いっている求人数が半端ではないので、その点が最大の特徴ではあるのですが、2社のキャリアコンサルタントは、
とにかく担当する申込者が多い!
いくら大手と言っても、転職エージェントの人数にも限りがあります。大量の申込者がいることで、一人のキャリアコンサルタントが何十人も担当しています。
そのため、1人1人の申込者に対して、きめ細やかなサポートをするのは、物理的に難しくなります。
もちろん、2社のキャリアコンサルタントの中には、寸暇を惜しんで対応してくれる人もいますが、そのようなキャリアコンサルタントに担当してもらえるかどうかは、運次第です。
おススメされる求人や、希望条件に合致する求人の紹介は、基本的に自動配信される
先ほど申し上げた通り、エージェントは全てのサポートをコンサルタントが行うことは難しいので、「おススメの求人」や「希望条件の合致する求人」の紹介は、基本的に自動配信されます。
実際、リクルートエージェントとdodaの2社からくる紹介求人のメールには、末尾に「自動的にマッチングされた求人です」「本メールは、お伺いした情報を元に自動的にお送りしています」等と注意書きがされています。
キャリアコンサルタントとやり取りするのは、応募した結果の選考が進んだ場合のみです。
書類選考に落ちましたよ、という連絡ですら、自動配信されます。
このような対応について、「転職エージェントに申し込んだ意味があるのだろうか?」と疑問に思われる方もいるかもしれません。
キャリアコンサルタントの長年の経験や勘によって、マッチする求人を提示してくれるのではないのか、というところですが、何度もお伝えしている通り、大手では一人一人に対してそこまで対応する時間がない、というのが正直なところです。
一方で、私はこの点をデメリットとして紹介していますが、機械的な対応で問題ないと思っている方もいると思います。
実は私もその一人です。
非公開求人の情報は、申し込み後に作成されるマイページで閲覧できるようになります。そこから自分が入社したい!と思える企業を探して、応募もすぐ可能です。
キャリアコンサルタントから「この会社はどうですか?」と推奨されると、自分が入りたくない企業の場合でも、断りづらい、という方もいるでしょう。
その意味で言うと、一概にデメリットで終わり、と片付けることもできないと思います。デメリットも踏まえて問題なければ、以下の公式サイトから申し込みをしておきましょう。
リクルートエージェント
特化型 転職エージェントとは
特化型の特徴と、代表的な会社
特化型の転職エージェントは、総合型と異なり、転職支援をする人=ターゲットを明確に絞っています。
具体的には、求職者の「年齢」、「希望職種」、「会社規模」、「希望年収」などを前提条件として、提示する求人を絞る、また特化した転職支援を行う、という特徴を持っています。
特化条件ごとに、代表的な転職エージェントを見ていきましょう。
- 「年齢」に特化…20代の転職に特化した[Being Carrer] や、第二新卒向けに特化した【ウズキャリ第二新卒】
- 「希望職種」に特化…IT・Webエンジニアに特化したレバテックキャリア
- 「希望年収」に特化…ハイクラス求人に特化したtype転職エージェントハイクラス
ターゲットを明確にしているので、利用する側も選びやすいです。
特化型のメリット
紹介される求人が、自身の希望を満たしているケースが比較的多い
特化型の場合は、紹介される求人に最初から条件が付けられているので、提示される求人は自身の希望とマッチする可能性が高まることになります。
たとえば年収が800万以上の求人でないと転職しない、ということであれば、800万に満たない求人を提示されても、時間の無駄なわけです。「type転職エージェントハイクラス」であれば、800万以上という条件を満たした求人が多いので、条件を限定して転職活動をしている方にとっては、効率的に行動することが可能です。
特化された求人、企業や業界に関する、専門的な知識をもつキャリアコンサルタントが多い
例えばITエンジニアに特化したレバテックキャリアであれば、キャリアコンサルタント自身が、ITの技術やIT業界に関する専門的な知識を有しています。
求人を出す企業とも連携を取り、在籍しているエンジニアに面談を行う等して、企業の動向やどのような人が求められているか、最新の情報を取得しています。応募者の技術的バックグランドを踏まえて、求人とマッチングしてくれます。
転職エージェントとしても、求職者の転職活動の軸が分かりやすいので、求人もマッチするものを提示しやすい、ということがあると思います。
特化型のデメリット
大手志向が強い人は、総合型との併用は必須
大手企業は、最大手であるリクルートエージェントやdodaと太いパイプがあります。2社とも転職業界では老舗と言えますので、大手企業とも長い年月をかけて信頼関係を形成しています。
一方、特化型エージェントは、大手と比べると設立されて数年前後、というケースがほとんどです。
そのため、必ずしもというわけではないですが、特化型では大手企業より中小企業が多い傾向にあります。
大手志向が強い人にとっては、特化型だけでは不十分かもしれませんので、総合型との組み合わせが必要でしょう。
地域密着型 転職エージェントとは
地域密着型の特徴
地域密着型の場合は、文字通り地方での転職を支援することを専門としています。
地域密着型を代表する、具体的な転職エージェントを見ていきましょう。
- 関西地方…近畿2府4県での転職をサポート、大阪で30年以上の豊富な実績をもつ「KOSMO」
- 東海地方…東海3県に特化、東海地方で5年以上の人事・キャリアコンサル経験をもつ担当者がサポートする「【R4CAREER】 」
ほかの地方に特化した地域密着型エージェントは、別途紹介します。
地域密着型のメリット
地元に根付いており、地元企業との太いパイプをもつため、募集企業の情報に詳しい
地域密着型は、設立されてから20年~30年という転職エージェントが多い傾向です。それだけの長い期間をかけて、地元企業との信頼関係を築いています。
このようなエージェントは、いずれも企業訪問を密に行い、企業の現状を把握することに努めています。
企業の状況を理解しているため、その企業にあった応募書類の書き方、面接の対策などの対応も行っています。
企業によっては、地域密着型のエージェントにみ求人を出している場合もありますので、地方在住の方は地域密着型にぜひ相談してみましょう。
地域密着型のデメリット
製造業の求人が多い傾向にあるので、転職回数が多い人や短期離職者には不利になる場合も
地方企業、特に東海地方や北陸地方においては、製造業が多いです。そのため、地域密着型が紹介する求人も、必然的に製造業が多い傾向になります。
単純に製造業の数でいうと、大都市が多いのですが、サービス業やベンチャー・スタートアップは大都市に集中するので、求人としては分散されます。
製造業については、平均勤続年数が10年以上という会社も多いので、転職回数が多い人や、短期離職者には良いイメージを持てない傾向にあります。
地域密着型を活用する場合は、そのような傾向があることを理解しておく必要がありますが、書類選考や面接のアドバイスも、応募先の会社に応じて行ってくれます。遠慮することなく相談してみましょう。
まとめ
最後にまとめです。
- 非公開求人に応募することは転職活動を成功させるためには重要なポイント
- 複数の転職エージェントを利用するべきだが、異なる強みをもつエージェントを併用しよう
- 総合型の最大手はリクルートエージェントとdoda で、圧倒的な求人数をもつ
- 特化型は、年齢・希望職種・会社規模・希望年収などで特化される
- 地域密着型は、地元企業との信頼関係が厚い。地方在住の場合はぜひ活用するべき