応募先企業との入社日の調整に不安がある方におススメの記事です!
結論:転職での入社時期は2か月後がベスト
転職活動を始めた段階では、新しい会社で働き始める時期をある程度想定し、「このくらいの時期に入社できればいいな」と考え、そこから転職活動の計画を立てます。
そこから実際に書類選考を通過し、面接まで進むと、具体的な入社時期を意識するようになります。
「いつから働けますか?」と聞かれた際は、現在の状況を考慮したうえで、即回答できるようにしましょう。
結論から言いますと、この質問に対するベストな回答は「2か月」です。
2か月という期間は、私が転職活動をしてきて導き出した最適解です!
なぜ2か月なのか?その理由を他の期間と比較しながら説明していきます。
それでは見ていきましょう!
いつから働けますか?の質問の最適解とは
一か月のケース:在籍中の会社との退職交渉で難航しやすくなる
転職先の企業にアピールするため、少しでも早い時期に入社できることを伝えようとする人は多いと思います。
大半の企業では、就業規則などで、退職意思を退職日の一か月前に示すことが定められています。そのため、「いつから働けますか?」の回答として、ギリギリの時期である「一か月で入社できます!」と回答することは可能です。
ただし、現実として一か月は退職の準備期間として短すぎます。
在籍中の会社としては、一か月で退職する人の穴埋めの準備をするには、相当バタバタします。
というのも、欠員補充のための募集要項をどうするか、具体的には給与や役職などの待遇面の調整に時間を要します。また、引継ぎできる人がいればよいですが、適切な人がいない場合、どうやって回していくのか、社内外の協力を得ながら進める必要があります。
引継ぎ用の資料もきちんとまとめているので大丈夫、という場合でも、
- 引継ぎ資料を読んで、手順を確認するために必要な時間
- 実際に手順書通りで業務が回るか、確認するために必要な時間
- うまくいかなかった場合に、退職する人に手順を再確認するための時間
引き継ぐ業務が複数ある場合は、これらの確認作業がその数だけ発生することになります。
一か月では、余裕がないことがわかりますね。現場からは、相当なクレームが予想されます。
退職交渉がスムーズにいくことも重要ですが、在籍中の会社の方々に対しても、引き継ぐための時間に余裕を持たせてあげることも大切です。
3か月:やむを得ない事象を除いて、避けたほうが無難
「いつから働けますか?」の質問としてよく言われるのは「2か月~3か月」というのがありますが、「3か月」と答えるのは、慎重になるべきです。
採用を担当する側からすると、入社が3か月先というのは、余裕のない現場からすると「もう少し早く入社できないかな」と思われる可能性があります。
実際、私が面接を担当する立場として、3か月と回答された場合は、その理由を必ず確認するようにしています。業務が立て込んでいて、引継ぎに時間がかかるため、という回答が大半ですが、もう少し調整できないかな?とは思います。
基本的に問題ないですが、最終的な採用判断をする際に、他の候補者と比較されるポイントになるかもしれません。
ただし、大手企業の場合は、3か月でも全く問題ありません。従業員数にも余裕があり、まったく人がいない状況でなんとか回している、ということもないためです。
私も大手企業に入社する際、2か月と答えたのですが、逆に「3か月でも大丈夫ですよ」と
言っていただいたことがあります。
業務が立て込んで忙殺しており、引継ぎにどうしても3か月はかかる、という事情がない限りは、避けたほうが面接官への心象は変わります。
2か月:転職先の会社にも、在籍中の会社にも配慮した、バランスの良い期間
転職先の会社からすると、「いつから働けますか?」⇒「2か月です」と回答されると、
「それくらいはかかりますよね」ですんなり通ると思います。
ここで「もう少し早く入社できませんか?」と聞いてくるのであれば、余程余裕がないのかな?と私であれば思います。少なくとも、早める必要がなぜあるのかを、面接官も説明する必要がありますね。
また、転職先の企業としては、本来、在籍中の会社ともめることなく、スッキリした気持ちで当社に入社してほしい、と考えるものです。
なぜなら、前の会社のことを引きずって、モヤモヤした気持ちで入社すると、本人のパフォーマンスに影響が出ることを危惧するからです。
入社する段階では、前職のことはいったん綺麗に片付けて、新しい会社に集中することが大切です。
そもそも、退職するのだから、在籍中の会社はどうでもよい、と思わせるような態度を面接官や採用担当者がしているとしたら、配慮が足らない会社です。内定を受諾することを、慎重に検討したほうが良いでしょう。
また、在籍中の会社としても、2か月の期間であれば、ある程度余裕をもって、退職者のカバーをするための準備ができます。退職交渉が難航する可能性は比較的下がるでしょう。
退職交渉については別記事で具体的な手順を紹介していますので、そちらもご参照ください。
特段の事情がなければ、入社時期として2か月がベストとな期間しておススメします。
4か月以上:交渉能力がないと判断されてもおかしくない
入社するまでに4か月以上かかる場合は、残念ながら内定を提示される可能性はかなり下がると考えてよいです。
応募する会社からすると、ある程度入社に対して意欲をもってほしいと思っていますが、4か月では意欲をもっているとはとても言えません。本人が意欲をもっていたとしても、そう受け取る会社はほとんどないと思います。
そもそも、引継ぎ期間に4か月以上かかるということは、在籍中の会社と退職交渉をするつもりが全くないと判断されてもおかしくありません。どれだけ忙しくても、転職するのですから、その期間を3か月や2か月にしていくのが交渉というものです。
残念ですが、私が採用担当であれば、交渉能力がないと判断し、内定は提示しません。新たに別の候補者の検討に移ります。なお、大手企業の場合は別です。
まとめ
最後にまとめです。
- 転職での入社時期は、2か月がおススメ
- 1か月では退職交渉が難航する可能性が高い
- 転職先の会社も在籍中の会社両方を配慮する回答が望ましい